2022年度9月の加太共同実験にてハイブリッドロケット2機体を打ち上げました🚀

2022年9月12日(月)から9月16日(金)までの5日間で、私たち徳島大学ロケットプロジェクトTRP、高知工科大学RaSK、大阪公立大学COLOURS、愛知工業大学ASTRON、和歌山大学WSPの5団体で共同実験を行いました。

今回私たちTRPはハイブリッドロケット2機体を打ち上げました。

(今回熱中症対策のため、野外では一部マスクを外しての作業が認められておりました。ご了承ください。)

まず1機体目は「Gemini」です!

この機体はTRPの星座シリーズ第3弾で双子座(Gemini)から名付けられ、双子座をモチーフにしたデザインが機体に施されています。

この機体は、私たちの目標の1つである高高度化を可能とする海打ちでの実験のための試験機体になっています。海打ちの実験は、陸打ちの実験と違って海上に着水するため、それに対応した機体にしなければいけません。着水後、機体内部に海水侵入させない水密機構や着水後の沈没を防ぐフロート機構を搭載する必要があります。

実験練習という意味でも、今回はフロート機構としてエンジン部にスタイロフォームを搭載したり、水密機構としてケーブルグランドをつけたりしました。そして、落下範囲を狭めるためのパラシュート2段階開放を前回の実験で飛ばしたTaurusに引き続き今回も搭載することになりました。

打ち上げは無事成功!

1段階目のパラシュートが開くのが遅く、2段階目が開くタイミングで2つとも開く結果になりましたが、無事打ち上げることができました。

そしてGeminiは全く欠損がない状態で機体を回収することができました。機体がこんなにきれいに帰ってくるとは思わず、感動でいっぱいです。🚀

今後も海打ちの実験参加に向けて、機体の改良を続けていきます!

2機体目は「Leo」です

この機体は星座シリーズ第4弾で獅子座(Leo)をもとに命名、デザインされた機体となっています。

この機体の1番の特徴といえば、上の画像にもある通り、自作エンジン「Supernova」です。私たちは自作エンジンの実用化と機体への搭載を大きな目標として活動してきました。2020年11月の燃焼実験で自作エンジンでの初の燃焼に成功し、そこから燃焼実験を重ねて機体搭載のための推力履歴を得られたことから、ついに今回Leoに搭載することができました。

また、ノーズの下部に小型カメラを搭載し、飛翔中の動画撮影にも挑戦しました。

いよいよ打ち上げです。

打ち上げは見事なほどに大成功!自作エンジンもうまく燃焼し、減速落下に成功しました。

フィンの一部と機体の下部が少し破損したもの、無事回収することができました!搭載したカメラの映像はバッテリーの問題から残念ながら残すことができませんでした。

これから改良の余地はたくさんあるものの、自作エンジンの実用化に成功したことは私たちにとってとても大きな成果となりました。

最後にみんなで記念撮影📷

今回の実験は1,2回生が初、3回生の8名だけが2度目という、経験が少ない中での参加でした。最初は不安ばかりで経験者の3回生に頼りすぎていたり、運営・他団体の方々にご迷惑をお掛けしたりしてしまいましたが、実験を通してメンバー多くが成長できていたように思います。たくさん失敗しましたが、それもよかったと思えるほど素晴らしい実験でした!

最後になりましたが、安全管理責任者を務めてくださった和歌山大学の秋山先生、実験の運営をしてくださった運営委員会の皆様、ともに実験に参加してくださった他団体の皆様、誠にありがとうございました。

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